【最新情報】フランスで起こるストライキとデモ、今どうなっている?
こんにちは!
前回ヘルシンキ旅行一日目について記事にし、今回は二日目の旅行記を書こうと思っていたのですが、ストライキについて語りたい!!ということで急遽変更して、フランスで今現在起こっているストライキの最新情報をお届けすることにしました。
まだ前回のストライキについての記事を読んでいない人は、まずそちらを読んでから、この記事を読むことをお勧めします!
正式な年金改革案の内容は?
前回の記事でお伝えした通り、12月11日に、エドワード・フィリップ首相から正式に年金改革案の発表がありました。
- 法律上の定年は62歳(以前から変化なし)
- 64歳まで働くことを推奨
- 特定部門に対する特例年金を廃止
- 最低月1000ユーロの年金(約12万)
- 改革は段階的に実施
- 1975年より前に生まれた労働者は除外
- 労働者に譲歩するものとなった
以前のブログでも書いた通り、やはり年金制度の一本化は進めるものの、ある程度譲歩した内容だとのことです。これを発表し、首相は、ストライキ終了を正当化するものであると述べました。
労働者の反応は?
首相の意図に反し、労働組合は、ストライキを強める方向性を発表。
現在、12月5日から1週間以上ストライキが続いていますが、さらに長引くことが予想されます…
国鉄(SNCF)やメトロバスなどを運行するパリ交通公団(RATP)の労働組合は、12月15日に大規模ストライキを行うことを発表。
これにより、16線あるメトロのうち14線は完全に停止、40%のバスも停止されると予想されています。
また、17日にも各業界の労働組合がフランス全土でデモを行う予定で、大混乱が予想されます。
旅行者はどう対応すべき?
この大規模ストライキとデモを受けて、ついに日本の外務省も注意喚起を促す文章を発表しました。
これから旅行に行く予定の方はこちらを一読してください。
また今現在行くことを考えている段階の方は、12月いっぱいはやめた方がいいと思います。せっかく旅行に行っても交通機関が動いていない、お店も営業していない、という状況では楽しめないと思いますので…
身近な影響は?
私が今回再びストライキについて記事にしようと思った理由は、他人事ではなくなってきたからです。まず、学校に関してです。現在期末試験期間中のため、先生がオフィスアワー(職員室に行って質問などを自由にできる時間)を設けてくださる予定でした。
しかしストライキの影響でパリにいる先生方が来られなくなり、落ち着いているだろうと思われた日に延期。しかし、予想以上に長引くストライキにより、結果的に中止に…
先生に質問するつもりで勉強の予定を立てていた私たち生徒は路頭に迷いました…💦
二つ目の影響は、テスト自体が延期になったことです。私の通う学校はフランス内にいくつかキャンパスを持っているので、一部の科目はテストが共通なんです。一部の都市の交通機関が乱れたことで生徒が登校できなくなり、それにより前キャンパスの一部の試験が年始に延期になってしまいました…
せっかく1週間かけて勉強した内容をもう一度冬休みに勉強しなければならないとは…
ショックが大きいです。
最後の影響は、旅行の計画が崩れかけているということです。冬に友達とクリスマスマーケットに行く予定で電車も、宿も全て押さえて計画を立てていました。しかし、つい一昨日、ストライキを行っているSNCFからメールが届きました。
簡単に言うと、その内容は、17日のストライキの影響でもしかしたらあなたの乗る電車が動かないかもしれないから、17日にまたメールするね、というものです。
いや、確かにSNCFも頭を抱えていることとは思いますが… こちらとしては、そんな旅行の直前に言われても…という感じです。他の交通機関もなく、旅行に行けなくなり、宿などすべて予約したものが無駄になってしまう(支払い済みのため)というのに、全額返金してあげるから、みたいなテンションで言われても…って感じです😂
(もちろんそういうテンションではないと思いますが、どうしても責めたくなってしまいます笑)
フランス人の、自分の権利のためなら人のことはどうでもいい、お客さんに迷惑をかけても構わない、という強い姿勢、日本人としてはなかなかに強烈に感じますよね笑
皆さんはどう思いますか?コメントお待ちしています!!
今回は、フランスのストライキ、デモのリアルをお届けできたのではないかと思います。またか~という姿勢で受け止めるのではなく、今後も日本や世界各国で暮らす方々に発信していきたいと思っています。
これからもフランス生活のリアルを知りたいよ!と思った方は、ブックマーク、シェア、いいね、コメントよろしくお願いします!(毎回励みになっています🙏)
Au revoir、ではまた!